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好きなものをつらつらと書き綴っています。 書人:蓮野 藍         三国恋戦記の孟徳に夢中。  ボカロ(心響)SSも始めました。
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ヒノエSSですが、今回は望美ちゃんではなく、オリジナルキャラ(女性)となります。
ですが、今回のオリキャラ。一言もしゃべりません。


それならいい!
読んでやってもいい!
と仰る方。


読んで下さい><



拍手[3回]


珍しく男はこの場景に赤い瞳を軽く見開き、瞬かせた。
目の前にいるのは一人の女性。彼女が居候している梶原邸の軒先で一人、眠っていた。
異世界より召喚された龍神の神子とは違う、白龍の力に巻き込まれてきた異世界からの住人。
この女性は人見知りが激しいのか、軽い性格の男性が苦手なのか、自分に苦手意識があることはわかっている。
全く相手にされないわけではなく、ちゃんと会話はしてくれる。ただ、ぎこちない他人行儀の言葉使いや少し強張っている笑みがそれを物語っているだけ。
対応が全員が全員そうだというわけではない。召喚された白龍の神子や対の黒龍の神子。どうやら異世界で顔見知りらしい譲、人当たりがいい景時、弁慶あたりには交流が成り立っているようだ。(弁慶の本性を彼女の本能が感じとっているのか、あの男への対応は仲が良い野郎等より若干警戒が入っているように思える)
人に慣れていない、猫のような彼女が日中で一人、昼寝をしている。
気配を消して近寄るも、気付かないまま寝息をたてている。穏やかな寝顔。よほど眠りが深いらしい。
音をたてずに男、ヒノエは女性のすぐそばに腰を下ろした。だが彼女は眠りから目覚める兆候を全くみせない。
顔を近付けてみても返応は同じ。
男はロの端にゆるく弧を描いた。
そのまま夢の住人と化している女に手を伸ばす。
腕は寝ている彼女の顔、頬に伸び

触れた。


起こさないよう細心の注意をはらいながら
指の背で、羽根が触れるように柔らかく、優しく。
出来る限りの慈しみを指に込めて彼女に触れていく。そうしている間に小さな風が通り過ぎる。2人の髪が揺れ、
彼女は笑った。

その変化に男は小さく息をのむ。初めて間近で見る彼女の笑み。
小さな花が咲いたような可憐な笑みだった。女性は寝顔のまま笑みを宿し、頬をすり寄せる。
まるで、もっと撫でて欲しいといっているような仕草。本当に猫のようで、ヒノエはこみ上げてくる笑いを堪えながら彼女の頬を撫で続けた。

「可愛い」

寝ている今でさえこの調子。子猫のように丸い瞳を開いて起きている彼女が自分に慣れ、懐いてくれたらどんなに可愛いだろう。どんな笑顔を見せてくれるのだろう。

いつか、彼女の本当の笑みをみてみたい。
この思いが赤い男にわき起こった。

しばしの間だけの、彼女との逢瀬。
彼女の寝顔を独占出来るというおいしい思い、誰にも渡さない。


おわり~
久しぶり(?)のオリキャラ小説です。


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