好きなものをつらつらと書き綴っています。
書人:蓮野 藍
三国恋戦記の孟徳に夢中。
ボカロ(心響)SSも始めました。
どこかで子供が泣いている声がした。
あたり一面、さんさんと太陽の光を浴びて成長した草しかみえない。
そんななか、少年は探し当てた。
「また、ないてるのか」
しゃがみこみながら泣いている少女。
両手を目元にあて、ヒクヒクとしゃっくりをしながら相手を見上げる。
「だって、だって……」
「だってじゃない、なくな」
「でも……」
「でもじゃない」
ぐずる少女に少年は少しきつめに声を荒げる。
「かあさんがしんぱいしてる。かえるぞ」
「でも、でも……」
「いいかげんにしろよ」
「でも……」
なおも言い淀む少女に少年の目付きが変わった。
「とにかく、かえるぞ。風邪ひかせるのか?おまえは」
「ち、ちがうよ!」
「なら、手」
わざと寒いふりをして、慌てる少女に手を差し出した。
「はやくかえるぞ。はらへった」
おまえのせいだ。と言わんばかりに言うと、少女は慌てて少年の手をとった。
少女の手をしっかり握り、立ちあがるのを待ってから歩き出した。
おなじくらいの身長をもつ少女と少年。
二人の顔はそっくりといっていいくらい、似ていた。
あたり一面、さんさんと太陽の光を浴びて成長した草しかみえない。
そんななか、少年は探し当てた。
「また、ないてるのか」
しゃがみこみながら泣いている少女。
両手を目元にあて、ヒクヒクとしゃっくりをしながら相手を見上げる。
「だって、だって……」
「だってじゃない、なくな」
「でも……」
「でもじゃない」
ぐずる少女に少年は少しきつめに声を荒げる。
「かあさんがしんぱいしてる。かえるぞ」
「でも、でも……」
「いいかげんにしろよ」
「でも……」
なおも言い淀む少女に少年の目付きが変わった。
「とにかく、かえるぞ。風邪ひかせるのか?おまえは」
「ち、ちがうよ!」
「なら、手」
わざと寒いふりをして、慌てる少女に手を差し出した。
「はやくかえるぞ。はらへった」
おまえのせいだ。と言わんばかりに言うと、少女は慌てて少年の手をとった。
少女の手をしっかり握り、立ちあがるのを待ってから歩き出した。
おなじくらいの身長をもつ少女と少年。
二人の顔はそっくりといっていいくらい、似ていた。
PR
カテゴリー
カウンター・アクセス解析