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好きなものをつらつらと書き綴っています。 書人:蓮野 藍         三国恋戦記の孟徳に夢中。  ボカロ(心響)SSも始めました。
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ずっと待っていた。
この季節しか見れない瞬間。
太陽の光を受け、スワロフスキーのように光りながら舞い降るダイヤモンドダストを撮りたいがために少女はシャッターチャンスを待っていた。
天気予報ではそろそろ曇天から太陽がのぞくと言われているものの。


いつもより冷たさを感じるカメラを両手で構えながら少女は相手を見る。

「なかなか晴れませんね」

「このまま晴れなかったらどうしようか?」

苦笑いしながらだった。

「それはありません。いつか雪解けがくるのですから」

「そうだね」

苦笑いしながら答える。

少女は頑固なのだ。


教えるのではなかった。
相手は思う。
昔から変わらない。

ここまで来るのに、車が必要なのだ。
運転免許を取得出来ない少女にとって、運転免許を持っている存在は不可欠。
巻き込まれの相手は、少女がダイヤモンドダストを見るまで動きそうにないのを感じ苦笑いを深めた。


「頑張りましょう」

少女は呟くように声を発した。
視線は既に前を向いている。

「頑張ります」

前を向いた視線の先には黒いカメラ。
巻き込まれにとって太陽待ちはあまりにも、暇すぎる。

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特別すぎるくらい特別な曲。
どうしようもなく、泣く。
どうしても、泣く。
あとからあとから溢れ出てくる涙。

やっぱり、特別なんだね。
今、改めてわかったよ。
どうしようもないくらいの特別。別格。
なおそうにもなおらないだろう。
この贔屓。

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静かな夜だった
今夜が満月だということで
カメラを片手に外に出た
そのまま上を見上げ
目の前に広がる光景に見入った

街灯の光りにより
ある程度の明るさがあるというのに
街灯の光りに負けず劣らずと輝く星々
そして、いつもより大きく見える丸い月が
そこにいた

威圧感を与えるわけでもない
緊迫感を与えるわけでもない
ただ、そこにいる月
無機質にもみえ
魅力的にもみえる

ただ、地上より上にいる存在は大きく自分を魅了し
カメラの存在を忘れ
ただ時を忘れて
寒さにクシャミが出るまで見つめていた

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