忍者ブログ
好きなものをつらつらと書き綴っています。 書人:蓮野 藍         三国恋戦記の孟徳に夢中。  ボカロ(心響)SSも始めました。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

孟徳と花孔明です。






気付いた時には背後から抱きつかれていた。

そのまま掴まれる手首。
掴んでいるのは大きな手。
男の手だと一目でわかった。
それも怪我をしている男。

抱きしめる力がそれほど強くないところから、強盗や追剥の類ではないとわかる。
だが、かといって逃がさないぐらいの力は込められている。

自分の手首をつかんでいる手の持ち主は誰か。
顔を見ようと顔を見上げた。

「捕まえた」

本人は嬉しそうな表情でこちらをみていた。


曹孟徳

声なき声が唇をまわった。
ここは孟徳のお膝下。
本人がいておかしい状況ではないが、こうもあっさりと街に繰り出していいものだろうか。
仲間とはいえないが、彼の配下にいる隻眼の武将。そしてと自分や他人に厳しいに文官に同情したくなった。

「何用でしょう」

他人に聞こえない程度の声量で相手に問う。
この間も少女への戒めは解かれないままで、彼自身がまとう香が鼻をくすぐる。
けっして嫌味ではない、上品な香り。


「どんな用かなんて、わからない?」
「全く」
「白々しいな、孔明は」

嬉しそうな顔のまま、彼は言葉を続けた。


「君を迎えにきた。俺の元にいてほしいからね」



終わり

久々の孟徳と花孔明の話です。
しばらく放置していたブログですが、三国恋戦記で検索かけていらっしゃってる方が多く見受けられ、嬉しく思います。
これからどうなるかわかりませんが、皆さんが読みたいと思って下さるような話を沢山書きたいです。
管理人は孟徳と花孔明を贔屓としていますが、仲謀と花の話も書きたいです。

これからもどうか、宜しくお願いいたします。

拍手[5回]

PR
というタイトルで作ったボカロネットの曲。
結構うまくいったので、こちらにうp。


ありきたりの風景 いつもの景色

拍手[1回]

ゆらゆらと。
ゆらゆらと漂っていた。

少女以外、何もいない。

水色の景色に、空から差し込む光が差し込んでいる。
それをただ一人、身体の力を抜き、あるがままの姿でゆらゆらと漂う。

目の前に広がる風景はいつも見られない。
それを一人占め出来ている。
なんという贅沢。

そう思うと嬉しくて仕方がない。



静かな世界の中で、少女は一人漂う。




終わり

書き方が、戻らない。

拍手[1回]

2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12 
忍者ブログ [PR]